食べたかったその味を、世界のどこにいても
母国の味。ほっとする味。大切な人と囲んだ思い出の味。
母国から離れて暮らしているからこそ、ふと恋しくなる味があります。
その味が、きっと毎日に元気や幸せをくれる、明日の自分の背中をそっと押してくれる。
だから私たちは、どこにいても食べたいものが食べられる、そんな未来をつくるために、日本食のオンラインスーパーWASOを運営しています。
始まりはたった一台のトロリーから
2015年、ロンドンの小さなキッチンと倉庫代わりに使っていた小さなフラットからWASOは始まりました。
現在はオンラインスーパーを中心に展開していますが、当時は『日本の食と文化を世界に届けたい』という想いから、日本食のお弁当をトロリーに乗せ、ロンドンのオフィス街に届けるデリバリーサービスとしてスタートしました。
時には石畳の街中を全力で走り、何十社ものオフィスにお届けする日々。
限られた資金と少ない人数の中で、日々早朝から深夜まで調理、配送、カスタマーサポートまでを行い、心を込めて一つひとつのお弁当をお届けしていました。
資金繰りとの戦い
お客さまの支えもあり、事業は毎年40%ずつ成長していきました。
しかし、人員体制の拡大等を進めていく中で、そもそもの事業の収益構造が悪く、次第に資金繰りに苦しむようになります。
キッチンと倉庫を別拠点で運営していた体制を見直し、運営効率の改善等を重ねたりしましたが、2019年10月、断腸の思いでほとんどの社員に退職を告げ、WASOは一度事業をクローズするという決断をします。
それでも諦めきれなかった想い
一度は事業を閉じる決断をしましたが、創業者である吉村の諦めきれない想いとともに、1人のスタッフと運営を再開しながら、2019年11月から事業を見直し始めます。
事業の構造を変え、本格的に再出発した最中の2020年2月。今度は新型コロナウイルスの感染拡大により、在宅勤務をする方々が急速に増え始め、オフィス向けに事業をしていたWASOにとっては最大の危機が訪れます。
そうした中で2020年3月ロックダウン開始の4日前に、冷凍弁当の宅配サービスへと舵を切る決断をしました。
当時、会社に残されていた資金は数千ポンドのみ。もし1週間でも転換が遅れていれば、今この世界にWASOは存在していなかったかもしれません。
海外生活の構造的課題
ご家庭向けの宅配サービスへと転換する中で、母国を離れ、異国の地で生きる私たちの抱える『食べたいものが食べられない』という課題は、構造的に解決できることなのではないかと考え始めました。
そこから、冷凍弁当だけにとどまらず、日本食材やお刺身、薄切り肉、お野菜、デパ地下の商品など、取り扱う商品を少しずつ広げていきました。
また、少しでもご利用いただきやすいように、早朝から深夜まで対応のカスタマーサポートや、ご不在時でも安心して受け取りができる盗難補償付きの置き配等を導入し、現在はご登録者数10万人を超えるまでのサービスとなりました。
食べたかったその味が、きっと明日を生きる力になるから
サービスを開始したばかりのフランスでは、まだまだ商品数は限られています。配送日も、現在は平日のみに限定されているなど、まだ完璧からはほど遠い状況です。
それでも、私たちには信じていることがあります。
これまで食べられなかった母国の味を、世界中どこにいても食べられる未来をつくることができると。
もう少し頑張りたいときに、ひと口の「おいしい」がそっと元気をくれるはずだと。
ひと口の「おいしい」が、食卓を笑顔で満たすことができると。
これから三越伊勢丹の元食品バイヤーや、ミシュラン星付きのシェフたちとともに、ありとあらゆる商品を増やしていきます。また、フランスでもイギリスと同じように自社の配送網を持ち、土日祝日を含めて毎日日本のような配送サービスをお届けできるようにしていきます。
異国の地で家族を支えている人。
夢に向かって静かに努力を続けている人。
離れて暮らす大切な人を思いながら、日々を生きている人。
それぞれの場所で、いまを生きている人たちがいます。
WASOは、そんなすべての人に、ひと口の「おいしい」を通して明日を生きる力をお届けしたいと思っています。
世界のどこにいても食べたいものが食べられるように。
食べたかったその味が、きっと明日を生きる力になるから。